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2009年6月26日 (金)

第344話 「行過ぎた新興市場国の株式相場」

6月26日付けのブルームバーグ・ニュースによると、調査会社EPFRグローバルが新興市場国の株式に投資する投資信託への資金フローが24日終了週に18億7000万ドルの純減となったと発表しました。週間ベースでの純減は3月初め以来で、新興諸国の輸出の回復が遅れるとの懸念が背景にあるとのことです。EPFRの25日の発表資料によると、日本以外のアジアに投資するファンドは6億6000万ドルの純減、中南米株式ファンドは4億5700 万ドルの純減となりました。MSCI新興市場指数は6月1日に付けた8カ月ぶりの高値から 6.1%下落しましたが、年初来では33%上昇しています。確かに、株式投資が成長を買うというものであるなら、先進国市場の株式よりも、新興国市場の株式に投資するほうが、理にかなっています。IMFや世銀の予想を見ても、新興国の成長率の方が明らかに上回っています。しかし、昨年の教訓から、新興国市場が新興国だけの事情で上昇するわけではなく、先進国と密接につながっていることを忘れてはいけません。そうした中で、年初来での33%の上昇率は、先進国に比して相対的に行き過ぎといわざるを得ません。しかし、投信の純減が”日本を除く”というのが面白いですね。相変わらず、日本では、売り手の論理で、変動性の高い新興国市場の株式と債券のみがファンドとして人気です。さすが日本、合理性の働かない国です。

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