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2009年6月30日 (火)

第346話 「BIS規制と信用収縮」

6月29日付けのブルームバーグ・ニュースによると、国際決済銀行(BIS)は29 日公表した年次報告で、大手銀行は中小のライバルよりも金融システムへのリスクが大きいため、資本の強化とレバレッジの縮小が必要だと指摘しました。そして、規模が大きいか、他社との相互依存が強い銀行ほど資本増強とレバレッジの縮小が必要なことを示しています。BISは、世界の中央銀行の中央銀行のような存在で、国際的な金融上の問題を取り扱っています。そして、最も有名なのが、BIS規制と呼ばわれる金融機関の自己資本規制です。過去、BIS規制の強化とともに、世界でバブル崩壊が起きたと考えています。一回めは、1988年に公表されたBIS規制。ここで国際業務を行う銀行は、8%以上の自己資本比率が必要となりました。当時は、移項措置が1992年まであったことから、日本はバブル経済に突入しましたが、結局、自己資本の呪縛から、信用収縮が起こり、バブル崩壊となりました。また、直近では、2006年末より施行されたBISⅡです。これにより、証券化商品等への投資がブレーキがかかり、サブプライムローン問題に拍車をかけることとなりました。信用収縮は、経済発展にマイナスであることは明白です。銀行が健全であることは重要ですが、一律に信用縮小を促すことは妥当だと思えません。こうしたBISの動きが、世界経済の回復に悪影響がないことを祈ります。

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