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2009年8月 2日 (日)

第358話 「FSAによる人材規制」

天候不順が続き、1993年の米騒動を思い出します。この天候ですと、体調維持にも苦労します。皆様も、体調には十分にお気をつけください。さて、8月2日付けの日経新聞によると、英国の金融監督当局である金融サービス機構(FSA)は、外国金融機関で働く人材の適性審査・認可基準を厳しくするとのことです。新たに英国外に居住する本店の担当役員や、トレーダーも対象に加えるほか、一部役職者には面談も実施し、職務遂行能力や責任能力などを審査基準として重視します。欧州以外の金融機関が受ける影響が大きく、邦銀などの間に波紋が広がっています。これは、リーマン問題で、英国拠点が破綻直前に、ニューヨーク本店に多額の資金を送金し、その後の英拠点の債権債務の処理に支障をきたしたことが制度導入のきっかけとなったようです。しかし、これが日本の金融機関に厳格に適用されると、人事問題に大きく影響するかもしれません。そもそも、未だに、日本の金融機関の出世の論理は、こうした審査基準と相容れるものではありません。社内調整がうまいとか、目立った罰点がないとか、何年経ても、変わっていません。本当に、意外ですが。だから、さすがに英語のしゃべれない人が海外業務担当になることは稀ですが(あまりしゃべれない人は今でもいますが)、業務に精通している人は少ないことがよく見受けられます。かつて、大和銀行問題でも、管理者はほとんど問題をきちんと認識できていなかったとも言われています。8月6日から規制導入ですが、来年3月までの人事異動に影響が出るかもしれません。正直、人事施策を見直す良い機会だと思います。

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