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2009年8月16日 (日)

第362話 「超高速取引」

8月16日付けの日経ヴェリタス45面によると、フラッシュ・オーダーと呼ばれる超高速取引について、米国で規制の機運が高まっているとのことです。ナスダックは、9月1日付けでフラッシュ・オーダーを自主的に停止することを決定しました。フラッシュ・オーダーは、一定の料金を支払って契約した金融機関などの大口投資家に対して、他の投資家よりも0.03秒早く株式銘柄の気配値情報を提供するものです。大口投資家は、その情報を基に、超高速で株式の売買を執行し、利益を得るものです。これについて、市場取引の不公平を理由に、規制しようというわけです。確かに、ゴールドマンサックスなどは、こうした利益を得ているそうです。IT技術の進歩がこうした超高速取引を可能にしたわけで、規制は後追いで対応していくしかありません。不公平という錦の御旗の下では、後追いでも規制されるべきでしょう。しかし、市場は更に効率化されてきており、こうした0.03秒という世界にしか、他人を出し抜けることができなくなってきています。以前、日本の地場証券で自己売買を行っている人と話したときに、「個人のデイトレーダーとどこが違いのか?」と聞いたことがあります。答えは、証券会社の方が、一瞬早く、発注が成立するので、同じ情報を見ていても、その一瞬だけ、有利だとの答えでした(売買手数料は無視)。個人とプロ、その間には、ほとんど、差が無くってきているのでしょう。

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