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2009年8月28日 (金)

第365話 「公的年金運用で4兆円超の収益」

8月27日付けの日経ニュースは、公的年金積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が27日発表した2009年4~6月期の運用実績によると、市場運用利回りは4.85%、運用収益は4兆4921億円となったと報じています。6月末の運用資産総額は約122兆円で、このうち市場運用分が98兆円を占めています。資産構成割合は国内債券が64%、国内株式が14%、外国債券が10%、外国株式が11%、短期資産が1%となっています。4~6月期の市場運用利回りはすべての資産で運用利回りがプラスになり、特に、国内株式が20%超、外国株式も17%超と収益回復のけん引役となりました。しかし、分母が100兆円ぐらいあると、4.85%の利回りでも、4兆円を超える収益を生み出すことを改めて感じました。実際、年金運用の世界では、利回りで物事を考える習慣があります。長期投資であれば、株式のリスクは取れるという議論も、この利回りで考えるからです。しかし、この金額ベースを忘れてしまうのは、年金においては、危険なことです。例えば、1年目に10%上昇して、2年目に10%下落した場合、最初の1000円は、990円になりますから、元の1000円に戻るためには、10円足りません。一方、1年目の終わりに新たに100円追加されると、2年目の終わりには、1080円になりますから、元の1100円に戻るためには、20円足りません。年金運用では、掛け金が新たに入金されるので、このように金額ベースではリスクが拡がる可能性があるのです。すなわち、運用が悪くなった場合には、より多くの金額ベースでの損失が生じる可能性があるわけです。率にとらわれすぎず、金額も重視しなければいけません。

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コメント

4半期で4%なら年率16%ってことですかね?
私は利回りというと年率で考える習慣がありますが。

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