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2009年9月 2日 (水)

第367話 「AIGの株価」

8月31日付けのブルームバーグ・ニュースによると、31日の米株式市場では、政府救済を受けた米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の株価が10営業日ぶりに下落したとのことです。31日付の米経済紙バロンズが同社の株価が「高過ぎる」と指摘したことが嫌気されました。 AIG株の通常取引終値は前週末比4.90ドル(9.8%)安の45.33ドル。同社のベンモシュ最高経営責任者(CEO)が政府から注入を受けた公的資金返済で、不利な価格での資産売却を急ぐようなことはしないとの考えを示した7月31日から3倍強上げています。バロンズのアンドルー・バリー氏は31日付記事で、「AIGの株価は高過ぎるようだ」と指摘し、「AIGの不安定な財務状況や、米政府に対する巨額債務、厳しい事業環境、傷ついた企業イメージを考慮すれば、強気なシナリオはあまりにも楽観的だ」ともコメントしています。確かに、AIG株に投資する合理的理由は、見当たりません。「大きすぎて、つぶせない」だけで生き残ったAIG株ですから。しかし、くず株に投資する人もいるのが、開かれた株式市場です。理屈など後でついてくる、儲かれば、官軍と思う人もいます。事実、過去数ヶ月、米国株では、株価水準が低いということで、買われた株が多く見受けられました。まさしく、「くず株相場」でした。それでも、投機的にAIG株を買う人も、そろそろ撤退です。これだけの公的資金が入っても、好き勝手を行うAIGを含めた米国金融機関を世論が許すわけがありません。中間選挙も近づき、政治による介入は今後強まることが予想されます。AIGもこうした政治的圧力から多くの優秀な人材が去ると私は考えますので、AIG株でも火遊びも終了でしょう。

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