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2009年9月21日 (月)

第372話 「外債ETF」

9月20日付け日経ヴェリタス56面に、「毎月分配型の外債ETF、30日登場:運用コスト、グロソブより割安」という記事が掲載されています。日興アセットが運用し、シティグループ世界国債インデックスに連動するETFが30日に上場します。このETFの特徴として、毎月分配型としている点です。現在の利回りから、年間約3.7%の配当が期待されます。加えて、信託報酬が0.2625%とグロソブの1.3125%に比べて、1%以上も低いことです。世界的に長期金利が低下した今、1%のコスト差は非常に大きいと言えるでしょう。グロソブにとっても脅威になるのではないでしょうか。もちろん、このETF、当初設定額が10億円ですから、インデックス運用としては小額で、また、流動性も気になりますから、良いことばかりではありませんが、このコストは非常に魅力的です。昔から、グロソブのコストは問題でした。ある意味賢い方法ですが、販売が増えるほど、銀行や証券の手数料が増える仕組みで、現在、1.3125%の1%程度は販売会社の収入になっています。すなわち、その分が割高で、今回のETFとの費用差に直接反映されているわけです。グロソブの投資家とこのETFの投資家が必ずしも共通するわけではないので、すぐにグロソブの残高に影響するわけではないでしょうが、明らかに、今後の資金流入には影響するのではないでしょうか。以前より問題提議していますが、投信のコストを全体的に引き下げるべきです。そうしないと、高いコストを正当化するために、「日経平均+ブラジルレアル通貨」などリスクが高い商品を提供する会社ばかりになるかもしれません。

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コメント

連続投稿で恐縮です。グロソブを始めとした投信の運用手数料が大変高いことは問題でした。特にグロソブのように多額の残高を持つに至ったファンドは運用手数料を欧米のように引き下げるべきです。それをやらないので、却って運用会社に販売側からの圧力が加わり、再度の分配金の引き上げとなったようです。販売会社も運用会社もあまり自らの利潤を追いすぎて、本来保護すべき投資家を食い物にすることは避けてというより、やめてほしいと願います。また投資家達も銀行等での投信等窓口販売開始から10年経過しているので、分配金あればいい的な安易な考えを見直しなおかつ投信への研究を行うべきです。そしてよりよき投資の世界を、投資家運用者販売者がお互い切磋琢磨して、築いていきたいものです。

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