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2009年11月15日 (日)

第382話 「インサイダー事件」

またまた、本業で忙しい1週間を過ごしました。ブログのアップも滞りぎみで、心苦しいです。とは、いいながら、市場は、横ばいを続けており、ニュースを見渡しても、あまり興味深いものが見つからないのも正直な感想です。1年前の大混乱で谷底に落とされ、山道を一所懸命に登って、今、ちょっと、平地にたどり着いた感じでしょうか。この1週間で、幾つか気になった情報では、米国公的年金のカルパースが、1年前に投資したクレジット投資を利喰ったとの話がありました。クレジットもそろそろ正常状態に近いということです。一方で、モノラインが経営に対して改めて懸念が出ています。最後に、ここ2週間ぐらい注目されているのが、インサイダー事件です。11月15日付けの日経ヴェリタス48面において、「米インサイダー事件拡大、ヘッジファンド業界打撃」という記事が掲載されています。ガリオン・グループに続き、インクレメンタル・キャピタルというトレーディングキャピタルによるインサイダー事件で、逮捕者がでたことです。しかし、米国操作の凄いところは、盗聴という手法が用いられていることです。これで、インサイダー情報を入手したところを押さえてしますわけです。ヘッジファンドは、マドフ事件のような詐欺に続き、またしても信用を失墜してしまう自爆行為を行ってしまいました。これは、2000年代に入って、機関投資家の大きな資金が入り、収益チャンスが欠乏したことが、大きなリスクや不正に走らせる一つの要因になったのかもしれません。「適応的市場仮説」というものがあります。ダーウィンの進化論のように市場を説明するものですが、まさしく、ヘッジファンド業界はこの仮説に当てはまるものです。一方、日本でも、PEファンドのユニゾン・キャピタルのパートナーによるインサイダー事件が話題となりました。当該パートナーはすでに死亡しており、当局による捜査は行われていないようですが、ユニゾン独自の第三者委員会調査が年内ないしは年明けまでに終わるそうです。同社は、取引禁止銘柄は指定していたものの、従業員の株式取引は禁止していなかったとのことです。おそらく、このパートナー、金銭的には比較的恵まれていたのではないかと想像しますが、なぜ、こうしたことをしたのか理解に苦しみます。個人的なことですが、私は、投信またはETF以外の取引を自粛しております。運用の世界に関わるものは、それなりの自己規律が求められるのだと思います。非常に、悲しいかぎりです。

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