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2009年12月 3日 (木)

第386話 「野村證券の辿る道」

今日は、私の友人のIRコンサルタントから聞いた話です。同氏によると、IR業界での最近のホットニュースは、森精機による181億円の増資だそうです。増資自体、目新しい話ではありませんが、この森精機は、無借金経営の非常に財務体質強固な会社だということです。なぜ、そうした会社が今、増資するのか?どうも、主幹事の野村證券が主幹事欲しさに無理に増資させたとの観測が業界に広がっているとのことです。当然、増資によって、希薄化が起きますので、確かに、同社の株価も先週、発表直後はストップ安をしました。このニュースが海外投資家の間で非常に関心を持たれており、そのIRコンサルタントの話では、ある会社が海外の投資家廻りをした際に、「日本の証券会社は、既存株主の価値をどのように考えているのか?」という質問ばかりで、全く自社のIRをする時間がなかったとのことでした。これは由々しき問題です。ただでさえ、日本株だけが一人負けの状況で、その原因が、儲け主義に走った証券会社の暴走とそれに従う企業経営者であったとなれば、日本株の将来は真っ暗です。加えて、これだけの増資ラッシュ、誰が引き受けているのか疑問ですが、そのIRコンサルタントによると、ヘッジファンドが主要な引き受けてになっているとのことです。増資発表後に空売りをして、増資分で買い戻しているとのことでした。彼が言ったことが全て正しいかどうか、現時点で判断できませんが、火のないところに煙はたたないと言います。例えば、最近の野村證券の状況を見れば、そうかもしれないと思いたくなります。自分で自分の首を絞める、どうしてこんなことになってしまったのか。資本市場改革が急務であると考えます。

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コメント

これもリーマンの影響でしょうか。元リーマン社員が元同僚のヘッジファンドと組んで、増資を理由にしたカラ売りを仕掛けて儲ける、当然野村側にもキックバックが入る。でもご指摘のとおり、増資を受け入れる経営者にも責任がありますね。株式公開という社会性を無視した私利私欲とならないよう、しっかりとした増資理由とその資金使途を明確にし、森精機の成長戦略を語って欲しいものです。

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