« 第388話 「東証アローヘッド」 | トップページ | 第390話 「ダウの犬」 »

2009年12月21日 (月)

第389話 「日本株からグローバル株へ」

12月21日付けのブルームバーグ・ニュースによると、国内2位の自動車メーカー、ホンダは企業年金基金の運用で、これまで一定の割合を日本株に振り分けていた枠をなくしました。4月に退職給付制度を変更したのに伴い運用方針も見直し、今後は日本株と外国株を一本化して運用するため、日本株の比率は年ごとに変動することになるとのことです。このニュースをもう少し説明すると、年金運用では、資産配分というのを決めて運用を行います。すなわち、株に何%、債券に何%といったぐあいです。一般的には、こうした資産配分を決める際の資産区分の分け方を、日本株、外国株、日本債券、外国債券、現金などとしてきました。加えて、これも通説として、年金の支払いは円建てだから、資産配分においても円資産を中心にすべきという考え方です。これによって、日本の年金の大半は、外国株よりも日本株に多く配分しています。これを「ホームカレンシーバイアス」とか「ホームカントリーバイアス」と言います。しかし、日本株が低迷していることや、そもそも、世界の株式時価総額において、日本は10%程度にもかかわらず、どうして、外国株よりも多く持つ必要があるのかという疑問が出ています。その結果として、ホンダのように、日本株という資産区分を廃止し、世界株(グローバル株)という新たな資産区分に変更し、日本株比率を10%程度に自然と抑制している年金が増えてきています。日本企業から日本株が見放されたという、非常に嘆かわしい状況になってしまったわけです。日本企業も、自国の年金ぐらいには、魅力的と思われる努力が必要です。ちなみに、米国で同じような質問をすると、まず、自国の株式に重点的に配分する従来の姿勢から変わっていないそうです。一つの理由として、自国の株式を売って、外国の株を買うと、加入者である従業員、すなわち、労働組合から文句が出るそうです。さすが、米国。

« 第388話 「東証アローヘッド」 | トップページ | 第390話 「ダウの犬」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/47081594

この記事へのトラックバック一覧です: 第389話 「日本株からグローバル株へ」:

« 第388話 「東証アローヘッド」 | トップページ | 第390話 「ダウの犬」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ