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2010年1月

2010年1月24日 (日)

第394話 「インカム重視の運用」

1月24日付けの日経ヴェリタス23面に「REIT、相場反転は本物か」という記事が掲載されています。東証REIT指数がじわりじわりと上昇しており、昨年11月の安値から14%上昇しているというものです。世界的にREITは戻っているのですが、日本のREITだけが取り残されているために、出遅れで買われているとか、足元で物件取得に積極的だとか、色々と理由が議論されています。しかし、こういう見方はできないでしょうか。それは、機関投資家のインカム重視の投資が高まってきているという見方です。個人投資家には、昔からインカム重視指向が強く、グロソブのような毎月分配投信に対して根強い人気があります。一方、機関投資家は時価主義会計なので、インカムとキャピタル・ゲインを含めたトータル・リターンの考え方です。しかし、少し様子が変わってきていると考えます。たとえば、同紙2面に国債神話の崩壊に関する記事で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で、年金の掛金収入より給付が増え、今年度から資金の取り崩しが始まると掲載されています。これは、企業年金でも同じことが言え、今後は、年金は積み立てから取り崩しの時代に入っていきます。加えて、個人でも貯蓄はどんどん取り崩され、生活資金に費消され、銀行預金等は減る傾向に入ると考えます。そうした状況では、そうした資金を運用する機関投資家は、トータルリターンよりも、インカムを重視し、キャッシュフローに対応する必要が出てくるのではないでしょうか。そういう意味で、6%程度のインカムが期待できるREITは魅力的な投資対象と考えます。他にはインフラ・ファンドなども有望な投資先と考えます。インカム重視、これが、2010年以降の投資テーマと考えます。

2010年1月17日 (日)

第393話 「ミクロ重視の経済予想」

1月17日付け日経ヴェリタス53面に、イェスパー・コール氏へのインタビュー記事が掲載されています。同氏は、日経CNBCのテレビ番組にも時々登場する有名人です。外資系証券のエコノミストから独立していましたが、昨年、古巣のJPモルガン証券に株式調査部長として戻ったそうです。同氏のコメントとして、マクロ経済の調査よりも、個別企業の調査の方が重要になった。日本では、一律に経済が底上げされる時代が終わり、個別企業をみなければいけないというものです。私も、同氏の意見に賛成です。正直言って、マクロ経済分析の重要性は落ちていると感じています。マクロで大きく区分けを作って分析する経済分析は、今の時代にはあまりにも大雑把すぎます。加えて、グローバルがあまりにも進みすぎて、たとえば、日本経済(ミクロでは日本の企業)の成長(企業レベルでは利益成長)は、アジアなどのエマージング市場を無しにはありえません。内需だとか、外需だとかを議論すること自体、曖昧になってきています。分散投資においても、エマージング市場に投資することと、日本企業で、エマージング市場依存度の高い企業に投資することとでは、実は、本源的リスク所在は同じと言えるわけです。従って、今後は、ミクロ分析の積み上げによる経済予想が、マクロ分析のトップダウン型よりも精度が高まると予想します。日銀など政策決定側にも、こうした対応を求めたいものです。

2010年1月11日 (月)

第392話 「バイロン・ウィーンの10大予想 2010年」

バイロン・ウィーン氏の10大予想が今年も発表されました。昨年の1月6日もこの話題を取り上げました。http://fundbuster.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/24210-e7ea.html

昨年は、結構当たったような印象です。S&P500も1200までは到達しませんでしたが、近いところまで上昇しました。金価格、原油価格も予想の水準は近いと言えます。長期金利も4%は超えませんでしたが、上昇傾向です。為替はちょっと外れましたが、トレンドは当たっています。さて、今年の予想ですが、強気です。1、米国経済は実質5%成長し、失業率は9%以下に。2、FEDは利上げに踏み切り、年末2%に。3、巨額の財政赤字で、米国10年国債の金利は5.5を超える。4、今年前半にSP500は1300以上まで上昇し、後半調整して1000まで下がる。5、ドルは購買力平価で割安で、100円を超え、ユーロで1.30以下になる。6、日本株は先進国株で最も良い結果になる。7、原子力発電開発が進む。8、オバマ人気は、景気回復に伴い復活する。9、金融株良好。10、イランでの社会不安が増大する。です。今年の予想に、金価格や原油がありませんが、ドル高からすると、金への需要は減退するのでしょう。今年は、債券から株式への動きが期待できそうです。

2010年1月 4日 (月)

第391話 「2010年 為替見通し」

1月4日付けのブルームバーグ・ニュースのコラムによると、英バークレイズ・キャピタルの為替ストラテジスト、アダーシュ・シンハ氏(ロンドン在勤)は、「見通しが大きく変わり、今年はドル買いを選好する。米国の極めて緩和的な金融情勢は終わると予想している。ドルは利上げよりかなり先に上昇し始めるだろう」と述べたそうです。 バークレイズは、ドルが10年に対ユーロで1ユーロ=1.40ドルに上昇すると予想しています。ちなみに、先週末は1.4324ドルでしたた。また円に対しては、1ドル=100円に上昇するとみており、先週末は93円03銭でした。 FF金利先物はFRBが今年8月にも利上げする可能性を示しており、また、ブルームバーグ調査(中央値)によれば、エコノミストらはデフレ長期化を背景に日本銀行が2011年まで政策金利をゼロ近辺に据え置く公算が大きいとみています。2010年年頭にあたり、私は、為替について、この予想に近い考えを持っています。基本的に、最近の為替市場での金利差での説明力は非常に高いと言わざるをえません。FF金利が上昇していけば、それなりにドル高になると考えます。しかし、米国経済がそこまで急速に戻るような確信はまだないので、100円というターゲットは非常に居心地が良いと考えます。また、日本においても、引き続き外債ファンドの需要が高いものと考えます。それだけでも潜在的な円売りがあります。それでは、為替100円を前提に考えると、そこそこの株高、債券安の可能性は高いと言えます。特に、利益の回復がよりはっきりする年後半の方が堅調ではないでしょうか。専門家からは前半高くて、後半下がるという意見が出ていますが、ちょっと違うような気がします。皆さんは、どうお考えでしょうか?

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