« 第398話 「サラリーマン大家さん2:J-REIT投資」 | トップページ | 第400話 「投信の分配金競争」 »

2010年11月16日 (火)

第399話「大学生の就職難」

11月16日付け日経ニュースによると、来年春に卒業予定の大学生の10月1日時点の就職内定率が57.6%で、前年同期を4.9ポイント下回ったことが16日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かったそうです。「就職氷河期」と呼ばれた2000年前後を大きく下回り、現在の方法で調査を始めた1996年度以降で最悪だそうです。

この数字は、確かに厳しいのですが、単に不況が原因ではないでしょう。少子化と言われていますが、年々、大学生の数は、増えていて、文部科学省の統計では、過去最高を記録しています。一方で、小学生、中学生、高校生の数は、ずっと減少しています。すなわち、今や、大学というのは、義務教育に近くなっており、学校さえ選らばなければ、誰でも大学生になれるわけです。大学生の供給が増えて、世界不況が来たわけですから、就職難になるのは、当然です。加えて、日本企業の高齢化が急速に進んでいます。60才以降の雇用延長などもあり、高コスト構造の下、若い人を採用する余力も落ちているわけです。

この問題、気長に考えるなら、方向性は改善傾向にあると思います。高校生の数と大学生の数が近づいていますので、早晩、大学生の数もピークを打つと思われます。加えて、団塊の世代の退職も、徐々に進んでいますので、需要と供給は、それなりに合ってくるでしょう。

しかし、根本的な問題として、グローバルな競争に勝てる人材が日本の学生の中で不足している現状からすると、企業は、海外の優秀な学生に更にシフトしていきます。すると、日本の学生が就ける職業は、2流、3流の仕事になっていき、当然、給料も低くなっていきます。昨今、新卒の定義を広げようとする動きがありますが、日本の大学生も、どんどん、海外に留学するなり、少し、就職時期を遅らせても、世界に通用する経験を積む方が有意義ではないでしょうか。頑張れ、日本!

« 第398話 「サラリーマン大家さん2:J-REIT投資」 | トップページ | 第400話 「投信の分配金競争」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/50048996

この記事へのトラックバック一覧です: 第399話「大学生の就職難」:

« 第398話 「サラリーマン大家さん2:J-REIT投資」 | トップページ | 第400話 「投信の分配金競争」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ