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2010年12月 1日 (水)

第410話 「エマージング債券投資」

11月30日付けのブルームバーグ・ニュースによると、11月の新興市場債相場は、月間ベースで2年ぶりの大幅安となりそうだとのことです。。欧州債務危機の悪化懸念や朝鮮半島の緊迫化が、高リスク資産の需要を低下させたことが原因です。ドル建て新興市場債の指標、JPモルガン・チェースのEMB+指数は前月末に比べ2.9%低下し、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破たんが世界的な信用逼迫(ひっぱく)につながった2008年10月以来の大幅な下げとなっています。また、今年これまでの上昇率は13%。国別ではベネズエラの債券が5.2%下落。ブラジルとロシアも3%下がりました。

先週、ある海外運用機関が、エマージング債券投資のセミナーを開催し、出席しました。先進国に比して、財政状態が良好で、益々、魅力的だとの内容でした。一方、こうしたパフォーマンス。世界的な金余りで、投資資金は少しでも利回りの高い資産に向かっています。エマージング債券も同様です。しかし、この状況、すでに経験したような。そうです、2006年に、信用リスクに対するリスクプレミアムが無くなってしまい、リスクに見合う収益が消え去ってしまったときです。その後、サブプライム問題やリーマンショックが起きたことは記憶に新しいことです。債券市場は、また、同じ過ちを繰り返そうとしています。皆んが魅力があると言ったり、年金への売り込みが積極的になった頃が、相場の終わりに近いことが経験済みなのです。興味が薄いと思われたJ-REITが活況なのも、理解していただけるのではないでしょうか。

エマージング債券(新興国債券)に、そう簡単に、投資してはいけないことを、お勧めします。

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