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2011年5月11日 (水)

第447話 「毎月分配型ファンドに対する規制の必要性」

以前に通貨選択型ファンドの問題点について書きましたが、それに加えて、最近の主流である毎月分配型ファンドについて、取り上げたいと思います。毎月分配型が悪いと言っているわけではありませんが、近年、販売実績を上げるために、無理をして高い分配金を毎月支払っている投信が多く見受けられます。しかし、これは、いわゆる「タコ足」配当といって、単に、元本を食っているだけなのです。それを知らず、喜んでいる個人投資家の皆さんには、この問題に気づいていただきたいのです。そもそも、日本の投信の会計基準では、分配金は、投資した株式や債券の利息や配当金までしか、支払いに回せないことになっています。また、値上がりして額面の1万円を超えてくれば、その分も分配金に回せます。しかし、最近のハイイールド債券やブラジル・レアルを用いても、毎月、安定的に高い分配金を出せるわけがありません。すると、その裏に、何か、悪い仕組みがあるわけです。それは何か?最近の流行は、外国籍投信を利用した「ファンド・オブ・ファンズ形式」の投信です。外国籍投信とは、まさしく、海外で設定された投信です。海外で設定された投信には、日本のような投信の分配金に関するルールがありませんので、適当に分配金を決めることができます。極端な話、1万円の投信を買って、いきなり9,900円を分配金として払うこともできるのです。これに目を付けた運用会社は、国内の投信の中で、この外国籍ファンドを買うような仕組みの投信を作りました。これによって、何%でも、好きなだけ国内投信で分配金を出せるようになったのです。しかし、これは、国内のルールの脱法行為です。こういうことを許し、「タコ足」配当で見た目上の分配金利回りを高め、結果的に、何も知らない個人投資家をだましていることになっている現状で良いのでしょうか?通貨選択型、および海外投信を使って高分配ファンドに対する当局の早期の規制を望みます。

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