« 第451話 「Sell in May」 Part 2 および 次回告知 | トップページ | 第453話 「東証の斉藤社長は、責任をとるべき」 »

2011年6月 5日 (日)

第452話 「ダイワ/ハリス世界厳選株ファンド」

告知通り、今後は、ある投資信託を取り上げ、評論していきたいと思います。今回は、「ダイワ/ハリス世界厳選株ファンド」を取り上げます。当該ファンドは、今年の4月19日に設定されたグローバル(除く日本)の株式に投資する投資信託です。直近の純資産額は、877億円となっており、通貨選択型しか売れない時代において、非常に資金を集めた株式ファンドです。投信会社は、大和投信委託ですが、実際の運用は、米国のハリス・アソシエイツ社が担当します。ハリス社は、すでに日本で朝日ライフアセットで世界株ファンドを設定しています。さて、今回、ハリス社の商品を大和証券が販売したことは非常に思惑を呼ぶものとなっています。ハリス社は、自分たちの運用する別のファンドを大和証券の株式を10%程度保有している大株主です。経営に口を出さないとは言っていますが、大株主の商品を販売しているわけで、どういうビジネス上の話があったのか、気になります。このハリス社ですが、1976年に設立された米国のバリューマネジャーです。特に、米国大型バリューを得意とする運用会社で、米国の評判は高い方だと思います。バリューでも、買収するような目線での株式評価を得意としていています(買収価値)。PERバリューとかPBRバリューとはその点が異なります。バリューマネジャーですから、株価のフェアバリューから大きく割安に取引されている銘柄に投資し、3年~5年保有してその回復を待ちます。今回のグローバル株式は、1999年から運用を開始しています。バリュー以外の特徴として、集中投資が挙げられます。30~40銘柄に絞って投資します。その中には、やや小型よりの銘柄が含まれていることが伺われます。運用成績は、時々、馬鹿勝ちします。過去の成績を見ると、2004年、2006年、2010年/3月期において、世界指数や世界バリュー指数を大幅にアウトパフォームしています。そのときを除くと、世界指数並みないしは、世界バリュー指数並みです。集中投資ということで、こうした馬鹿勝ち時期が生ずるのだと思います。運用は、2名のポートフォリオマネジャーと17名のアナリストによって行われます。投資にあたっては、承認リストという銘柄リストに入った銘柄にだけ投資します。世間的な評判としては、米国バリュー運用で高い評価をしているコンサルティング会社が多くあります。また、世界的なファンド・オブ・ファンズの運用会社である米国ラッセル・インベストメント社が、彼らの世界株ファンドのバリュー担当として、このハリス社を採用しており、評価が高いものと推察されます。以上から、最近出た世界株式ファンドとしては、このハリス社のファンドは、非常に良質な部類に入るファンドだと思います。

« 第451話 「Sell in May」 Part 2 および 次回告知 | トップページ | 第453話 「東証の斉藤社長は、責任をとるべき」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/51861832

この記事へのトラックバック一覧です: 第452話 「ダイワ/ハリス世界厳選株ファンド」:

« 第451話 「Sell in May」 Part 2 および 次回告知 | トップページ | 第453話 「東証の斉藤社長は、責任をとるべき」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ