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2011年7月10日 (日)

第458話 「日興アシュモア新興国財産3分法ファンド」

最近の売れ筋が各社似通っているので、ここで取り上げるファンドもどうしても同じようなものになるのは、残念です。今回は、日興アセットの日興アシュモア新興国財産3分法ファンド毎月分配型です。これも通貨選択型になっていますので、各通貨型コースに分かれています。一番資産が多いのは、ブラジルレアル型で、約4300億円の純資産額があります。分配金も毎月190円と、おそらくトップクラスの金額だと思います。基準価額が直近9251円ですから、年率24.6%となります。ちょっと、クレージーとしか言いようがないですが。

アシュモアは、1992年に英国で設立されたエマージング投資を専門とするブティック型運用機関です。受託資産額は、500億ドル(約4兆円)と十分に成功を収めた運用機関です。どちらかというとヘッジファンド的なビジネスモデルで、運用目標も高い、一方で、運用報酬も、機関投資家に対しても1%以上を求めるといった具合です。日本では、日興と以前から投信ビジネス的な関係があり、このファンドもこの流れの一環です。

さて、この財産3分法は、日興のお得意のシリーズです。債券、株式、不動産にお金を3つに分けて投資しましょうしょうという古典的な考え方です。個人には、この分かりやすいメッセージが重要なのでしょう。しかし、当該ファンドも、エマージング諸国の債券、株式、不動産に分けるというコンセプトですが、実際には、不動産には投資しているわけではありません。それではREITかというとREITにも投資していません。大半は、不動産会社、不動産開発関連の債券に投資されています。従って、3分法ではなく、ざっくり、債券7割、株式3割という資産配分ですので、厳密に言えば、「看板に偽りあり」という商品です。運用では、アシュモアは、エマージング債券運用で評判が高い運用機関です。過去実績でも、業界平均を大幅に上回っています。一方、エマージング株式運用では、評判は高くありません。過去実績も、業界平均を下回っています。3分法という商品性のために、無理やり、株式や不動産関連債券を組み入れたのだと思います。総合点では、7割のエマージング債券部分を評価して、「中」ということしたいと思います。

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