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2011年7月24日 (日)

第460話 「フィデリティ・日本成長株ファンド」

今回は、オーソドックスな投信を取り上げます。1998年に設定されていますから、世の中でも多く語られ、投資している人も多いのではないでしょうか。純資産額も、2011年6月末現在で2,670億円と、日本株ファンドとしては有数の投信です。運用実績は、設定来で、年率+5.7%と、TOPIXの▲20%を大幅に上回っています。直近3年でも、▲26%とTOPIXの▲32%と上回っています。長期で良好なトラックレコードを維持する日本株アクティブ運用ファンドは、本当に貴重な存在です。

フィデリティは、世界的に投信運用で有名な米国のアクティブ運用会社です。特に、投信が主力な会社は、組織で運用するというよりも、1名のスター・ファンド・マネジャーに完全に任せています。もちろん、企業調査は、アナリストが行うわけですが、スター・ファンド・マネジャーは、アナリストの言う意見を必ずしも受け入れる必要がありません。従って、運用結果は、この個人の能力に依存しているわけなので、他人が運用能力を評価するのは、頭の中を分析しない限り、非常に難しいと言えます。加えて、フィデリティという運用会社の投信を買っても、担当ファンドマネジャーによってパフォーマンスが変わりますので、お客様にとっては、運、不運が発生してしまいます。しかし、言い換えれば、結果の良いファンドマネジャーの商品を選んで買えますから、良いことだと思うのですが。

2007年に、フィデリティはそうした運用結果のばらつきを減らすために、「マルチ・マネジャー方式」を採用しました。これは、同じく米国運用会社のキャピタル・インターナショナルが採用して手法ですが、一つのファンドを、複数の個人が、勘定を分けて運用するものです。これで、個人間の運用結果のばらつきは、平均値へと変わるわけです。

こうしたマルチマネジャーは、機関投資家の顧客には必要かと思いますが、すでに述べたように個人には、必要ないと考えます。「運用者を投資家が選ぶ」、これが今後の個人ビジネスのキーワードだと、私は信じています。

とは言え、この投資の評価としては、「上」と考えます。日本株の低迷と、運用商品数の減少の中、中長期投資に耐えうる良い投信だと考えます。

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