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2011年8月13日 (土)

第463話 「短期豪ドル債オープン(毎月分配)」

再び、売れ筋商品に戻ってまいりました。当該ファンドは、大和住銀投信投資顧問のヒット商品で、1兆円1300億円程度の資産額を誇っています。そもそも大和住銀投信投資顧問は、大和証券系の大和投資顧問と住友銀行系の住銀投資顧問が合併してできた会社です。ただ、大和証券系には、大和投信委託会社があるので、大和住銀投信投資顧問は、投資顧問業を中心に、年金などの機関投資家を顧客対象とするという住み分けがあったのです。加えて、親会社が更に複雑な提携関係を結び、住友銀行は、三井住友銀行となり、日興証券買収後は、大和証券と別れました。従って、大和証券と三井住友銀行がつながっているのは、ここぐらいになっています。また、運用会社として、三井住友銀行系には、三井住友アセットマネジメントもあり、更に更に、複雑です。いつ、大和住銀が、昔の大和投資顧問に戻ってもおかしくない環境です。

そうした環境下で、成功したのがこの投信です。銀行が、預金の代替ような位置づけ販売したようです。内容的には、豪ドル建ての短期債券をただ購入しているだけで、正直、運用商品と呼ぶのを躊躇します。デュレーション(債券の平均満期のようなもの)は、0.53年です。すなわち、6か月。直利は、6.1%、最終利回りは、5.2%ですので、高金利時に発行された額面100を超えた債券を組み入れているのが分かります。こうした債券は、満期時には、償還損が発生します。

配当は、毎月100円です。基準価額が7847円ですから、基準価額利回りは、約15%となります。組み入れられたいる債券の利回りと比較すると3倍近いですから、毎月受け取っている配当の3分の2は、元本となります。運用手数料(信託報酬)は、0.9%で、短期債券としては、これだけの手数料を払う必要があるのか感じます。加えて、グロソブのように、販売会社が売れば売るほど、販売会社への配分率が高まるようになっています。

以上から、この商品、シンプルさが受けているのかもしれませんが、高分配型の悪いところを持ち、また、このシンプルさに0.9%の運用手数料を取るなど、評価的に低いとしかいいようがありません。従って、「下」とさせていただきます。

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