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2011年10月10日 (月)

第471話 「フォーシーズン」

最近、似たようなファンドしか売れていないので、どのファンドを取り上げるべきか、選定に悩みます。昨日、9月の月間流入額ランキングを見ていると、第50位に36億円と可愛くランキングしているファンドがありました。それが、この「フォーシーズン」です。これは、日興アセットが今年2月に設定したヘッジファンド型投信です。ヘッジファンドの位置づけについて、一度、書きたいと思っていましたので、このファンドを取り上げようと考えていると、なんと、今日(10日)の日経新聞にヘッジファンド型投信の記事が掲載されていましたので、その偶然を驚いています。

ヘッジファンドは、非常に大まかに分けて2種類あると考えます。一つは、ショート・ポジションも含めた取引手法で儲けるものと、非流動性証券に投資することで流動性が劣る分だけ上乗せされるリターン(非流動性プレミアム)で儲けるものです。個人向け投信は、普通日々設定・解約が条件になるので、後者のヘッジファンドはできません。したがって、前者が中心になります。たとえば、株式ロング・ショート(上場株式で上がりそうな銘柄を買い持ちし、下がりそうな銘柄をショートにする)、CTA(株式、債券、為替、コモディティなどを対象とした先物を用いて、相場のトレンドを狙うもの)です。これらは、上場株や先物なので、問題ないのです。

さて、「フォーシーズン」は、目標リターンを日本の短期金利+α、変動性を年間4%程度を狙っています。具体的には、日興アセットの運用する日本短期債ファンドを半分ぐらい組み入れ、残りを同社の運用するヘッジファンドに投資します。このヘッジファンドは、主に先進国の債券先物と通貨先物で運用します。2月23日の設定来から10月7日までのパフォーマンスは、1.32%です。この間の日本短期債ファンドは0.31%でしたから、1%ぐらいの超過収益を得ています。変動率は、年率2.4%程度ですから目標範囲内です。商品としては、非常に低リスク型ヘッジファンドです。ちなみに、販社には、地銀や郵貯なども入っており、なるほどという感じです。

ポートフォリオ資産配分は、通常、内外株式、債券、現金などで構築するのが普通です。ヘッジファンドは、運用能力にかける商品で、また、費用も高いので、前向きに考えない専門家も多くいます。しかし、機関投資家も個人も、今や、ヘッジファンド抜きにポートフォリオ構築は考えられないと思います。世界的な低成長時代の中、有価証券自体からの期待リターンは低くなると覚悟しないといけません。その中で、リターンを上げる手法として、ヘッジファンドは有効だと考えます。是非、検討してください。なお、このファンドの評価は、運用実績がまだ短いこともあり、「中」とさせていただきます。

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