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2011年10月16日 (日)

第472話 「ストラテジック・バリュー・オープン」

最近、日本株に対する見直し論が出ています。欧米での混乱が続く中、日本株は非常に割安に放置されており、魅力的だというものです。もちろん、割安だけど上がらない(これは、「バリュー・トラップ」と言います)という意見もありますが。いずれにせよ、何かに投資する必要があるのであれば、日本株に注目することは妥当性があると思います。そこで、日本株アクティブでファンドを探してみました。条件としては、大型株で長期の運用実績があるもの。以前にも書きましたが、日本では、「バリュー・小型」の運用スタイルが最も有効であることは、実証分析から確実性が高いと思われています。小型株は以前取り上げたので、今回は、大型株系に注目してみました。

そして、今回は、野村アセットの「ストラテジック・バリュー・オープン」と取り上げます。2000年7月に設定され、設定来のパフォーマンスは、TOPIXが▲49%に対して、当該ファンドは、+8%となっています。もちろん、バリュースタイルの運用は全般的に、良い成績を挙げているのですが。月次リターンを用いたスタイル分析では、大型株80%、小型株20%、また、バリュー65%、グロース35%という計算結果が出ています。すなわち、大型株重視で、バリューながら極端なバリューではないとい運用スタイルでしょうか。

純資産額は、残念ながら、22億円しかありません。通貨選択型などの商品に比べると、販売会社が全く興味を抱いていないことが分かります。一方、保有銘柄数は、174銘柄とちょっと多過ぎです。日系運用機関は、どうしても特徴を消したいと思ってしまいがち、アクティブ運用としての個別銘柄要因が薄まっています。

野村アセットの日本株は、「コア」型と呼ばれるものが主流と位置づけられていました。ややグロースよりで、輸出関連株、電気株を好む運用スタイルです。2000年代初めまでは順調だったのですが、その後、運用が悪化。残高も減り、アクティブ運用での主力商品を失った状態にあります。そういう時こそ、このバリュー運用に注力すべきではないでしょうか。何度も繰り返しますが、日本株は、「バリュー・小型」なのです。これを守っている限り、大きく負けること可能性は低いのです。

日本株投信で、特に大型株では、良いファンドを探すことは非常に困難だと思っています。その中で、10年続けていること自体は、評価されるものだと思います。本来は、「中」の評価とするところですが、大型株分野での選択肢が少ないこともあり、おまけで、「中の上」という評価にしたいと思います。

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コメント

もう日本株はやめようと思っていたのですが、よいファンドがあるなら、割安な時に買ってみようかという気になりますね。
しかし、いい成績を出しているのに22億円とは。。。日本の投資家はどうなっているんでしょうか?やっぱり販売会社がアナウンスしないことが原因でしょうかね。

日本株は「バリュー小型」ということですが、バックナンバーで参考になる記事はありますか?

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