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2011年12月11日 (日)

第485話 「投信のコスト」

会社で入っている確定拠出型年金の運営管理機関のサイトを見ましたところ、その中のお知らせに、野村アセットが提供する新興国株式と債券のインデックスファンドの運用報酬(正確には、信託報酬)が、来年4月が引き下げられると書いてありました。新興国株式インデックスは、現在の0.76%から0.56%に、新興国債券インデックスは、0.69%から0.55%になります。

確定拠出型年金向けの投信は、一般に提供されている投信とは異なります。報酬も、一般投信よりも低めに設定されています。例えば、同じく野村アセットのTOPIX連動型インデックスファンドは0.19%、MSCI Kokusai型は0.22%になっています。これを、個人にも人気がある住信アセットのSTAMシリーズと比較すると、TOPIX型は0.45%ですし、MSCI Kokusai型は0.60%です。ちなみに、新興国株は0.65%、新興国債券は0.60%でした。このように、確定拠出型年金向け投信は、より機関投資家に提供される商品の報酬に近くなっていることが分かります(新興国株と債券については、野村アセットの場合、ちょっと高すぎたことに気付いて下げたのかもしれませんが)。

これ、逆の言い方をすると、個人は高い運用報酬を払わされていることを示しています。平均的な株式投信は、1.50%だと思いますが、これは、昔から変わっていません。しかし、世の中はデフレで、10年国債の金利も1%、そんな時代になぜ投信のコストだけが、昔から変わらないのでしょうか?これは、金融というものの硬直性が影響しているものと考えます。そもそも1.50%自体が根拠のあるものではありません。メーカーのように、材料費がいくら、人件費がいくらなどの、算出根拠など、金融の世界では考えたことがないのです。あるのは、「とにかく儲けて、自分たちの高い給与とボーナスを維持したい」だけなのです。しかし、時代は大きく変わろうとしています。米国でさえ、金利が下がったことから、高い運用報酬に対する引き下げ論が出始めています。

「高い投信は絶対に買わない」ぐらいの気持ちを持つことは重要です。そうすれば、需給関係から下がっていくはずです。

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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