« 第485話 「投信のコスト」 | トップページ | 第487話 「リスク・オフの時代」 »

2011年12月18日 (日)

第486話 「好配当株式ファンド」

大震災、欧州危機、米国国債の格下げなど荒れた2011年も終わろうしています。資産運用は、増やす時代から守る時代などとも言われてきています。そんな時代に、少しでも確率高く、良い成績を残す投信は何かというテーマを掲げてきました。そんな一つに、「日本株は、バリュー、小型」ということをこのブログでも書いてきました。その大きな方向性の一つかもしれませんが、今回は、「好配当株ファンド」を取り上げたいと思います。

「好」とは、実際、「高」の意味ですが、投資家を誤解を与えるような表現がダメなので、最近は、好分配とか、「好」の字がよく使われます。好配当とは、すなわち、、配当金が多い会社の株式を選んで購入するファンドです。私がこのファンドに興味を持つのは、以下の理由です。

①世界的に低成長時代が続くする恐れがある。すなわち、本来的な企業成長にあまり期待できない可能性がある

②企業は、多くの現金を抱えている。ビジネスに投資しても高いリターンを得ることが期待しづらいのであれば、配当や自社株買いなどに現金を使用するだろう

株式のトータルリターンは、成長率+配当率と示されます。前半の部分が期待できないと後半に期待をかけるわけです。世界の機関投資家の間でも、高配当株式運用は注目されつつあります。

そこで、再びモーニングスターのHPからスクリーニングして、日本の好配当株ファンドを探してみました。まず、残高10億円以上の日本株ファンド(除くインデックスファンド)が270ファンド抽出されました。そこから、目視で、「好配当」の名前のある銘柄を抜き出しました。目視ですから、見落としファンドがあることお許しください。その結果、18ファンドが残りました。11月末現在の過去3年間の年率リターンは、単純平均で▲0.5%、純資産加重平均で▲1.26%となりました。加重平均が悪いのは、資産の大きい、大和投信の「ダイワ日本好配当株ファンド」と大和住銀の「日本好配当株オープン」が足を引っ張ってしまったからです。中央値も▲0.4%ですので、これが傾向を見るには妥当かと思います。一方、その間のTOPIXは、▲4%と大きくマイナスです。日経平均は▲0.5%ですので、TOPIXが悪すぎたのではありますが。

このように、好配当に注目するだけで、それなりのパフォーマンスが期待でき、この傾向が将来も続くのではないかと考えます。ちなみに、好成績の中に、岡三アセットの「日本好配当リバランスオープン」というファンドがあります。過去3年の年率リターンは、+3%強です。これ、1か月毎に、高配当株をスクリーニングして購入するという単純なものですが、これが良い成績を残していることが、この考え方が最近有効に働いていることを示しています。

« 第485話 「投信のコスト」 | トップページ | 第487話 「リスク・オフの時代」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/53511532

この記事へのトラックバック一覧です: 第486話 「好配当株式ファンド」:

« 第485話 「投信のコスト」 | トップページ | 第487話 「リスク・オフの時代」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ