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2012年2月 5日 (日)

第491話 「リスクを抑えたETF」

平成24年2月5日の日経新聞に、三菱UFJ投信が、TOPIX連動型ながら、価格変動リスクを抑えた上場ETFを23日に上場するとの記事が掲載されています。これは、「TOPIXリスクコントロール指数(変動率5%)」というものです。株式急落時でも損失を限定的にできるというのがメリットだそうです。なお、変動率を抑える方法は、現金を持つということのようです。

さて、皆さん、これに魅力を感じますか?私は全く感じません。そもそも、投信の中で現金を持つぐらいなら、本来、株式を10買うべき分を、5とか6に減らせば済むはずです。わざわざ、現金分にまで投信の運用報酬を払うのはバカバカしいです。

加えて、上場ETFの位置づけです。以前は、個人でも資産形成に上場ETFは有効かと考えていました。しかし、その後、自分でも投資していくうちに、長期投資には不向きではないかと考えます。上場ETFは、日中の取引時間中の値動きもとらえて、インデックス運用を行うのには向いています。しかし、一方で、短期的な需給で価格が決まってしまうので、実際の投信の基準価格よりも割高、割安で取引される可能性があったり、取引自体が出来ない場合も多くあります。長期資産形成であれば、そもそも日中の値動きをそれほど気にするものではありませんし、通常の投信であれば、金額にかかわらず、必ず、終値(基準価額)で取引することができるので、通常のインデックス投信の方が、より向いています。

わざわざ、リスクを抑えてまで、(日中取引まで意識した)上場ETFを活用するのでしょうか?非常に違和感を感じる記事でした。

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