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2012年4月

2012年4月23日 (月)

第504話 「AIJ問題がまた起こる?」

本日の読売新聞によると、五十嵐文彦財務副大臣は21日、投資顧問会社「AIJ投資顧問」による年金消失問題に関連し、「AIJのほかにも四つくらい問題のある業者があると言われている。(年金基金などの)犠牲者がたぶん出てくる」と後援会の集会で述べました。これは、現在行われている金融庁の検査の情報に基づく発言のようです。

これが本当なら、こんな悠長な発言をしていて良いのでしょうか。直ちに、AIJに行ったように、とりあえずこの4社を業務停止命令にして、資産保全を優先すべきではないでしょうか?現在、噂で解約する動きが出ていますから、早い者勝ちで逃げられる年金と逃げられない年金を出すことは、非常に不公平になります。大至急対応すべきです。

ちなみに、この4社はどこなのかは、私も知りません。ちまたで噂になっている会社はありますが。たとえば、.............

2012年4月22日 (日)

第503話 「ワークシェアリング」

最近、金融系のブログというよりも、四方山話ようなブログに変わってきています。すいません。今日読んだニュースに、NTTが30代半ば以降の賃下げを検討しているとの記事がありました。これは、政府が来年度から60歳以降も働きたい人の再雇用を義務化する方針のため、その再雇用費に充てるためとのことです。50歳だと年収で100万円ぐらい減るみたいです。いやいや、成熟した社会とは、何とも寂しい話ばかりですね。日本社会全体で高い成長が期待できなくなる中で、就業者全員でワークシェアリングをすることが求められているのかもしれません。そのためには、賃下げを受け入れて、総人件費は維持するなどの痛みが伴うことになります。となれば、経済は、盛り上がらず、若い世代は、贅沢をせず、子供も作らずといった負のスパイラルのシナリオが見えてきます。

そういえば、この前のカンブリア宮殿では、「高齢社」を取り上げていました。定年後の人材を再活用しようという会社の方針ですが、内容的には、高齢者の中でのワークシェアリングの場を提供して、雇用機会を多めに生み出しているのが実情です。

もう、若者も高齢者も現役も、賃下げを受け入れ、失業している人だけは少なくするというのが、現実的な解決かもしれません。政治家が成長戦略が重要なんて言っても、ちっとも具体的ではないですからね。

あ~、書いていて、空しくなるな~。

2012年4月 9日 (月)

第502話 「魔女狩り 第2幕」

AIJ問題に端を発した投資顧問会社の一斉検査ですが、先週金曜日に1次調査の結果が金融庁から発表されました。そして、その中から怪しい投資顧問会社に2次調査質問書が、本日、書留で送付されました。1次の全社調査ではなく、怪しい疑いのある投資顧問だけに送付されていますので、受け取った会社は動揺しているかもしれません。お金を預けている顧客も、委託している投資顧問会社が2次調査の対象になったかどうか、ヒアリングしているようで、仮に、そうだった場合には、将来的に解約の可能性を検討するのかもしれません。

また、前回書いた「魔女狩り」の記事のように、独立系の投資顧問から資金が逃げているようです。最近、ある日本株ロング・ショート系ヘッジファンドが、会社を閉めることを決めました。AIJ問題以降、解約が続出したそうです。独立系投資顧問には、厳しい環境がもう暫く続きそうです。

2012年4月 8日 (日)

第501話 「トリプルデッカー」

野村アセットマネジメントから「野村グローバルREITプレミアム(通貨選択型)」が新たに設定されます。この投信、従来の通貨選択型に加えて、更に複雑になっています。どういう投信からいうと、3階建てです。1階は、世界のREITに投資します。REITは、リーマンショック以降、パフォーマンスが好調です。2階は、カバード・コール戦略です。これは、以前にも書いたのですが、保有する株式のコールオプション(ある価格で買う権利)を売りつないで、オプション料を得るものです。REITの株価が上昇するとオプションが行使されるので、ある価格からの値上がり分を払わないといけませんが、一方でREITを保有しているので、チャラになります。最後の3階は、通貨選択です。これは、金利の高い国の通貨を買い持ちすることで、金利差を得るものです。これにより、高い分配金をねん出しようという作戦です。

野村は、最近、「プレミアム・シリーズ」と銘打って、カバード・コールと通貨選択を組み合わせた3階建商品に力を注いでいます。今までは、通貨選択だけの2階建てでしたが、3階建に増築したわけです。海外では、通貨選択型のことを「ダブル・デッカー」とロンドンの2階建てバスを比喩に使って、表現していました。今回の3階建ては、さしずめ、「トリプル・デッカー」ということでしょうか。

しかし、個人投資家は、こうした3階建てまでして、あるシンクタンクの調査では、多くの人が、2~3%でいいから、堅実に運用したいと思っているとの調査結果もあります。すなわし、販売会社の思い込みと、複雑にして、販売会社と運用会社が運用報酬を高く維持したいだけなのではないでしょうか。実際、この野村の投信も、4%の販売手数料という高額なものになっています。

しかし、リスクという観点では、カバード・コールは、一定の効果は上げているかもしれません。このひとつ前に設定された「野村豪ドル債オープン・プレミアム(毎月分配型)」を調べてみます。当該ファンドは、豪州債券に投資する一方で、豪ドルのコール・オプションを売却するプレミアム戦略です。この商品を、シンプルな豪ドル債券ファンドである「野村豪州債券ファンドDコース」で比較してみます。プレミアムという商品が最近のために、3月からの日次基準価額で比較してみます。期間が短いのであくまでも参考程度ですが、3月1日から4月6日までの期間で、リターンは、プレミアムが▲1.32%、通常の豪州債券は▲3.82%でした。また、1年を260日と仮定して、年率標準偏差を計算すると、プレミアムが10.3%、通常の豪州債券は17%でした。

このようにカバード・コール戦略が悪いわけではありませんが、やたらとスキームを複雑にし、報酬を得ることには、賛同しかねます。

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