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2013年8月17日 (土)

NISAと最小分散で資産形成

 8月15日付のアジアン・インベスターの記事に、米国の運用会社であるMFS(マサチューセッツ・フィナンシャル・サービシズ)のポートフォリオマネジャーによる「最小分散株式運用」の紹介が掲載されていました。最小分散株式運用とは、通常、株式指数(TOPIXなど)は、各個別株式をその時価総額で加重平均して計算しています。投資理論は、大概、こうした時価加重株式指数を市場全体を代表するものとして、扱ってきました。言い換えれば、時価総額加重株式指数は、効率的だという仮定に基づいていました。しかし、近年の研究で、実はその仮定とは違う結果が出ていることが分かりました。すなわち、リスクをそうした指数よりも低く構築した株式ポートフォリオが、その指数よりも高いリターンを達成していたのです。理論的には、リスクが高くとることで、リターンも高まると考えられてきたのですが、リスクが低い方がリターンが高い、すなわち、TOPIXのような時価加重株式指数は効率的ではないのでないかという考え方です。この考え方に則り、ポートフォリオのリスクを最小にするようにする「最小分散株式運用」が登場したのです。
 最小分散株式運用は、私も有効だと思っています。なぜ、有効かというと諸説には、最小分散アノマリーがあるのないなど言われていますが、私は、複利株式効果を重んじています。すなわち、長期に資産を大きくしたいと思うなら、上げ相場に乗ることよりも、リーマンショックのような下げ相場で資産の目減りを抑えることが重要だと考えられます。詳しい説明は省きますが、長期的には、この方が、金額的に資産の成長に有効なのです。したがって、個人の資産形成でもこの最小分散株式運用を活用することをお勧めします。
それでは、具体的に何に投資するかですが、残念ながら最小分散そのものの投信はありません(エマージング株中小型という際物を対象としてものはあるのですが)。ただ、似たような日本ETFが今年登場しました。これは、三菱UFJ投信の「MAXIS TOPIXリスクコントロール上場投信」というものです。これは、TOPIXで運用する日本株ETFで、リスクの目標を10%とか5%という通常のTOPIXのリスク(15~20%程度)よりも低く管理して運用するETFです。これであれば、最小分散運用と似たような効果を得て、ETFという運用報酬が安価で、市場で取引できる商品で運用ができます。私は、その中でも、10%リスク目標をお勧めします。加えて、長期投資ですから、税金も重要な要素になります。そこで、来年導入されるNISAの中で、このETFを購入すると効果がより得られると思います。N
 NISA+最小分散のコンビで、資産形成を目指しましょう。

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